卵巣の構造

ちょっと前書き

子宮と共に妊娠・出産に大きく関わる臓器です。
卵巣は、排卵するだけでなく子宮に対してホルモンで様々な命令を出して
います。ここでは、そんな卵巣に関する話をしたいと思います。

子宮の概要については こちらからどうぞ。

子宮の構造については こちらからどうぞ。

卵巣って??

卵巣は、女性の生殖器官の中でとても重要な働きをしています。
卵子の形成と排出(上トピックをご参照ください)、そして女性ホルモン
であるエストロゲンとプロゲステロンなどの分泌です。ここではホルモン
以外のお話をしたいと思います。(女性ホルモンについてはホルモン
ご参照ください。)

卵巣の大きさはアーモンド大、親指の先っちょ位の大きさとも言われて
いる骨盤内にある臓器です。位置は下の図の通りで子宮の両側に左右一対
ずつ存在しています。ちなみに、小さくて見えにくいですが、卵管采は
イソギンチャクのような形を想像してください。ギザギザしています。

卵巣を正面から見た画像です

子宮のpart2でも書きましたとおり、卵巣と子宮、卵管はそれぞれ膜に
よってつながっています。ただし、卵巣については膜に覆われているので
はなく付着していると想像していただくと分かりやすいかもしれません。
が、膜だけで臓器を固定することはできません。骨盤の側壁とは卵巣提索
と、子宮とは固有卵巣索っていう靱帯でつながっており、これらで固定
されています。なお、卵管采と卵巣とはくっついているように見えますが
直接つながっているわけではなく、卵巣を包み込むように位置してます。

卵巣の中身は、不鮮明ではありますが1.皮質と髄質の2層構造で成り
立っています。髄質は卵巣間膜からの血管が通過しており、その表面を
2.上皮組織が覆います。一方、皮質は、成熟した卵巣の場合だと
様々な成長度合いの卵胞が見られます。
卵胞とは、卵子の元になる卵母細胞と、その卵母細胞を守る卵胞細胞を
合わせたもののことです。場合によっては卵巣の表面がこの卵胞によって
突き出ることもあります(異常ではありません)。
卵胞は成長すると破裂し、卵子が卵巣から出られるようになります。
月経が28日周期の場合は、この卵胞が破裂するのは前回の月経が開始して
から第15日目とされています。これが排卵です。ちなみに排卵は毎月左右
交互に出されるわけではないので、卵巣を摘出して1つになったとしても
ちゃんと毎月排卵してくれます。

生涯、排卵する卵子は400個程度と言われていますが、出生時には40万個
(文献によっては100万個!!)もの未熟な卵胞が備わっています。が、多く
は未熟なまま死滅してしまう(卵胞閉鎖と呼ぶ)ことになります。

つまりは、卵巣は生命の源となる卵子のタマゴ(卵胞)を貯蔵してゆっくり
と成長させる役割を果たしていると考えられます。さらには子宮に対して
ホルモンに命令も出しているし、とっても重要な臓器といえます。

下線部の意味

※1.皮質と髄質
臓器を作っている組織が、表面(表層)と内側(深層)で構造が異なった場合に、
その表層部分を皮質と呼び、内側を髄質と呼びます。
組織とは、人体を構成する一番小さな単位である細胞のうち特定の機能やつくりを持った 細胞の集まりとそれら細胞の間を埋めている物質を合わせたものを指しています。
※2.上皮組織
組織の集まりのうちの1つが上皮組織で、体の外側や内側を覆っています。

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