子宮の具体的な話

子宮内膜について

少し具体的な話に移ります。

はじめに内側の子宮内膜のはなしから。
子宮内膜の厚さはおよそ2〜8mmの厚さと言われ、部位によって、その硬さが変わります。
また、部位によってというだけではなく、エストロゲン(卵胞ホルモン)やプロゲステロン(黄体ホルモン)といった女性ホルモンの作用で周期的に厚みが変化しています。

子宮を正面から見た図です

子宮体部分の子宮内膜の内側に比較的大きな空間があると思います。
この空間のことを子宮腔と呼びます。
一方、子宮頚部分にある子宮内膜の内側の空間を(子宮)頚管と呼びます。
子宮腔部分では子宮内膜は柔らかく平滑ですが、頚管に進むと硬くなり、ヒダが見られるようになります。
ちなみに、文献によっては子宮腔の内部を覆う粘膜とするものもあるようです。
どちらの場合にしても、子宮内膜=粘膜として考えといてください。

さて、細胞のはなしにちょっとだけ移ります。
子宮内膜を構成する1.上皮組織を見てみると、2.単層3.円柱上皮
部分的に4.線毛細胞5.子宮腺が存在しています。

これら上皮組織は月経のときに剥離する層(機能層)としない層(基底層)に分けることができます。
基底層は月経後も残り、この層が機能層を作り出します。
機能層を増殖させたり剥離させるのは卵巣ホルモンのバランスによりますが。

この変化に応じて子宮腺も変化し、機能層が厚くなるにつれて一緒に発達していきます。
この子宮腺から出る分泌液にはグリコーゲンという成分が含まれており、 着床するのに適した栄養環境を整える働きをしています。

なお、大まかな子宮の概要の話は子宮の概要を ご覧ください。

子宮内膜と子宮筋層について

まず、子宮筋層は薄い部分で約1cm、厚い部分では約2cmの厚みの平滑筋から
できています。平滑筋もまた3層構造で成り立ちますが、その境界は不明瞭
です。中間層がもっとも厚くて血管に富み、分娩後の胎盤を剥離する際に
開いた血管の収縮を助けるという働きを持っています。
平滑筋は、筋肉の構造による分類の1つで内臓や血管壁に存在しており、 自律神経により支配されています。
子宮の場合、そのうち交感神経のみにより支配されています。
(ほとんどの臓器は交感神経と副交感神経の二重支配です。)
交感神経を含む自律神経は、自分の意思でどうにかできるものでなく様々な要素が絡み必要に応じて自動的(語弊があるかも)に反応するものです。
ホルモンからの命令や薬物による命令の勘違いなどで、 自律神経が興奮する必要があるかないか判断します。
要は、子宮は自分では動かすことできませんよという雑学?でした;;
また、子宮の概要で紹介した 妊娠時に細胞が増えて肥大するというのもこの部分の話です。

子宮外膜は子宮前面と後面を腹膜という膜からなっています。
腹膜は漿膜という漿液という分泌物を出す薄くて透明な膜のことです。
この子宮外膜は筋層としっかりと癒着しており、子宮の側縁では子宮広間膜という膜に続きます。
また、卵巣も子宮広間膜に付着しており、子宮と卵巣はこの膜によりつながれています。
さらに、子宮広間膜の上部には卵巣と卵管をつなぐ卵巣間膜が存在します。

膜がない図はきっとどこかで見たこたがあるかと思いますが、 膜も含めた図はあまり見ないと思います。
後ろから見た子宮と卵巣、卵管の図を見ているんですが、私には「こうもり」が羽 を広げた絵にしか見えませんでした;;;

子宮内膜や子宮筋膜って何だ?という方は子宮の概要を ご覧ください。
そんなに詳しくはないですが、おおよそのコトが書いてあるかと思います。

下線部の意味

※1.上皮組織
はじめに組織とは、人体を構成する一番小さな単位である細胞のうち特定の機能やつくりを持った細胞の集まりとそれら細胞の間を埋めている物質を合わせたものをいいます。
そして、その集まりのうちの1つが上皮組織で、体の外側や内側を覆っています。
※2.単層
上皮組織を構成している細胞の配列により単層と重層、偽重層(多列)上皮に区分されます。
単層は細胞が一列に並んだものを指しています。
※3.円柱上皮
上皮細胞を構成している細胞の形による名前です。
※4.線毛細胞
細胞の種類を表している名前です。細い毛がたくさん生えています。
※5.子宮腺
外分泌腺の1つ(だと思います。少し自信なし)で分泌物を出しています。

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